正月には家族そろって雑煮を食べる家庭も多いと思いますが、気をつけたいのが餅をのどに詰まらせてしまうことです。
東京消防庁によりますと、2019年までの2年間に餅をのどに詰まらせる窒息事故で死亡した人は全国で
661人にのぼり、このうち19%にあたる127人は正月三が日に亡くなっています。
もし家族が餅をのどに詰まらせたらどう対応すればいいのでしょうか。


餅が喉に詰まった時の症状は?
・激しい咳が出る
・ゴロゴロ、ヒューヒューなどの音が聞こえる
・声が出ず、喉元を押さえるようなしぐさでもがき苦しむ
・顔、唇、指先の色が青黒くなる
・意識がしだいに鈍る
餅を詰まらせた場合どうすればいいの?
〇応急処置 ①背部こう打法
ひとつ目は、背中を強くたたいて詰まったものを吐き出させる「背部こう打法」です。
一番のポイントは、ちゅうちょせずに思いっきり相手の背中をたたくことです。
手順としては、まず自分の手を相手のわきの下から入れて手のひらで下あご部分をしっかり支え
あごを反らせます。

そして手のひらの付け根部分で相手の肩甲骨の間をたたきます。相手が苦しくて座っていたり横になっていたりしても同じように行います。
②「腹部突き上げ法」を試す
背部叩打法ではもちが出ない場合、「腹部突き上げ法」を試します。
おなかを強く突き上げることで、のどに詰まったもちを吐き出させる処置です。

相手の後ろにまわり、へその少し上に、片手の手のこぶしを当て、反対側の手でこぶしを包むように握ります。
そして、素早く手前上方に引き上げます。
ただ、この方法は妊娠をしている女性や乳児には行ってはいけないということです。

・乳児の場合

(3)餅を食べる時の注意点
お正月に食べる雑煮等の餅は、久しぶりに食べる場合が多く、食べ慣れ
ていないので注意が必要です。以下の点に注意して餅による窒息事故を防
止しましょう。
☑ 餅は、小さく切り、食べやすい大きさにしてください。
☑ お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう。
(ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です。)
☑ 一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
☑ ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
☑ 高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守
りましょう

参照URL
お餅がのどに詰まったときの正しい応急処置と詰まらせない食べ方 | NHKhttps://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20211228d.html
餅がのどに詰まったら… 対処方法とポイント | NHK | 医療・健康https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241226/k10014679411000.html